家系図は何代前までさかのぼれるの?

 当事務所では、戸籍を遡って取得して、それを元に家系図を作成しています。

 となると、「何代前までさかのぼれるのか」が気になられるところだと思います。今役所に残っている最も古い戸籍は明治の戸籍です(明治19年式と言います)。その戸籍は今のものと違って、家父長制の時代のものですから、戸籍の筆頭者は年長の男性であることが殆どと思います。その方の出生年月日をみると明治以前の元号があることも。ですので、江戸時代末期まではさかのぼることができる可能性はある、といえると思います。

 しかし、災害や戦争で戸籍が残っていないこともあります。

 また、当事務所では行っていないのですが、ご先祖様の菩提寺などに伺って記録を見せていただいたりすることで、江戸末期よりずっと前の家系を探し出して作成する家系図もございます。このやり方だと、役所に戸籍が残っていなくても調べることができる場合もあるようです。

 さかのぼれるのは一般的に言えば江戸末期〜明治なのですが、ご依頼されるかたのご年齢や、ご先祖様がおいくつで亡くなられたか、おいくつの時にお子さんを持たれたかなどで、何代先までさかのぼれるか、ということはそれぞれのケースバイケースになります。

 ご存知の通り、思わぬ災害で役所まで被災することも近年では起こっています。戸籍の消失がいついかなるときに起こってしまうかは誰にもわかりません。思い立ったときが好日と、家系図作成の計画を立ててみるのはいかがでしょうか。

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